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ご  挨  拶

9年越しの想い

 2020年10月、リニューアルオープンいたします、「海游の宿はくさん」と申します。2011年の東北大震災以降、営業を休止しておりましたが、これまで前身の白山荘を応援してくださったお客様のお気持ちに支えられ、「海游の宿はくさん」として生まれ変わる事が出来ました。

 

もっとお客様の喜ぶ顔が見たかった

 私たち「海游の宿はくさん」は、元々は先代の坂脇房雄が当時松川浦で盛んだった潮干狩りのお客様を舟で送迎した事から始まりました。やがて、あさりの味噌汁や焼き魚など食事を提供するようになり、多くのお客様にとても喜んでいただけた事が現在の旅館につながっていきます。おかげさまで、2001年2代目坂脇忠雄の時に旅館を新築する事が出来、より一層お客様に喜んでいただけるよう励んでおりました。

 

震災で感じた人の温かさ

 しかし2011年3月11日、東日本大震災の津波で建物の1階部分が流されてしまいます。混乱の中必死で私たちも高台に避難しましたが、津波が海沿い周辺を完全に飲み込んだ後、防寒着もその日寝る所も無い状態で私たちは途方にくれていました。

 そんな時、避難場所の近くに住む人が私たちに声を掛けてくださったのです。その上、着るものや寝るところまで用意してくださった事に、本当にありがたいと感じたのを今でもはっきりと覚えています。

 

私たちが出来る事

 そういった体験から、もう一度建物を建てる場所は高台で尚且つ避難所にもなれるところと決めておりました。私たちは、お客様にご満足いただけるおもてなしと、安全と安心をご提供いたします。さらに3階にはカフェを設け、当店専属のパティシエが作るかわいいデザートを楽しみながら、日常の中でホッと一息つける場所もご用意しております。

 坂脇忠雄と女将をはじめ従業員一同、お客様に喜んでいただけるよう精一杯心を尽くして参ります。ぜひ、当旅館で過ごす時間をご堪能くださいませ。

海游の宿はくさん

​代表取締役 坂脇忠雄

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